☆定期的に塗装することで、表面に艶が出て丈夫になります。
また、天然オイルでの塗装は、繰り返すことで年月を重ねた美しさが出てきます。

使う物は、塗料とクッキングペーパーや布だけです。

塗装してしまうと、傷や汚れを取るのが困難になるので、この段階でサンドペーパーなどでなるべく傷や汚れを落とします。

今回使用したのは、マルタの「純正荏油」です。

塗料として、ホームセンターなどで販売されていますが、これは健康食品で一時期話題となっていたエゴマ油と全く同じ物になります。
エゴマやクルミや亜麻の油は、乾性油と言って時間が経つと固まる性質を持ちます。
サラダ油やオリーブオイル、ごま油などは不乾性、または半乾性といってほとんど乾燥しませんので塗ってはいけません。
石油化学が発達する前は、このような乾性油を主な塗料として使用していたみたいです。
塗るのが簡単、且つ綺麗に仕上がり、しかも安全ですので今回はこちらを使用します。
※ただし、今回は、これは失敗でした・・・理由は後述いたしますがオスモカラーなどをお勧めします。

クッキングペーパーか布に油を付けて塗りつけていきます。

なるべく布にしみ込まないように小さい布を使うとオイルの使用量が少なくて済みます。

 

ペンキのように塗膜を作って固まるものではないため、薄く塗り広げていき染み込まなかったものは、後で完全に拭き取ります。
ベチャベチャだといつまでも乾きません。
濡れ色になっている部分が塗れている部分ですのでわかりやすいかと思います。
塗り重ねるときは、塗る前に240番くらいの紙やすりで、全体を軽くなでるように磨いてください。

塗り終わったら必ず、使用した紙や布をビニール袋に入れて水を染み込まなくなるくらいまで入れてください。

天然塗料は、酸化することで乾燥し、酸化の反応熱で発熱します。
多量の塗料が、一気に乾燥する環境に置かれ、条件が揃うと反応熱で発火することがあります。
ラベルには注意書きがありますが、ほとんどの方は気にしたこともないかもしれません。
しかし、付き合いのある塗装屋がボヤを起こしたことがあり本当に燃えますので、必ず水に浸けてください。
たかが工作で生活を失っては馬鹿みたいですからね。

あとは、本体を風通しの良い場所で乾燥させます。

純粋な天然オイルだと夏場でも24時間以上かかると思いますので、気長に待ちましょう。
オスモのように添加物で酸化促進剤が入っているものは、乾燥が早いです。
添加物といっても健康に害がないものである場合がほとんどですので、お好みで。
木材は濡れると毛羽立つため、一度塗りだと毛羽立ちを感じるかもしれません。
気になるようであればもう一度同じ様に塗っていただけば綺麗に仕上がります。

乾燥しても濡れ色でとても綺麗になりました。

また、触り心地も毛羽立ち感が消えて良好です。
しかし、使用したエゴマオイルは道具に使うべきでは無かったのか、青臭さが消えません。
使用していくうちに消えるかもしれませんが、触ると臭いが移りますし相当しぶとそうです。
胡桃オイルでも少し青臭さは有りましたが、その4倍くらい臭いです・・・。
天然オイル系でも塗料として調整されている「オスモ」や「リボス」では、このような臭いは感じたことは有りませんので、そちらを選んだ方が無難かもしれません。
オスモなどでは、木目を生かしたままカラフルなものも出ています。
余ったら家具や建具の塗装にも使えますしね。