木の種類

一口に木材と言っても、その性質はそれぞれ大きく違います。

クラフトノラで主に使用している木材をはじめ、他の代表的なものについて解説します。

分かりやすいように硬さ、粘り強さ、無塗装での感触、重さ、木目の綺麗さ、匂いの良さ、塗装したときの綺麗さ、価格の高さ、を10段階で評価します。

ケヤキ無垢材

日本を代表する高級木材ですが、原産の東アジアを中心に世界中に分布しています。

極めて硬く緻密であるため家具材、建材として非常に有用な材料ですが、近年ははっきりした木目や和風なイメージの為に不人気で一般家庭ではほとんど使われる事がなくなりました。

また柱ほどの厚みになると完全乾燥には10年単位の時間が必要になるため、それも長尺を必要とする建材や家具材として避けられている原因です。

クラフトノラでは丸太を板に製材してから3年以上自然乾燥させたものを使っています。

個体差が大きいのですが独特の匂いがあります。

塗装適正が良好なので、気になる場合は塗装することで匂いが大きく軽減されます。

 

硬さ・・・10

粘り・・・9

感触・・・7

重さ・・・9

木目・・・9

匂い・・・4

塗装・・・7

価格・・・7

ゴム集成材

皆さんが必ず使用している天然ゴムを採取する役割を終えたパラゴムノキを有効活用した集成材です。

木材として活用されるまでをライフサイクルとしてコスト計算されているため、非常に供給安定していて安価な材料になります。

比較的強度も高いわりに価格は安いため、テーブルや道具の材料としてはとても向いています。

デメリットとしては、安価であることを知っている人からすると安っぽいと思われることと、菌耐性がかなり低いために、水を含むとかなりの速さで腐食すること、また同時に表面がカビやすいことです。

塗装を施してしまえばこれらの弱点はほぼ無視できるようになりますのでDIYでも塗装をしたほうが良いです。

色が入りにくいところと入るところの差が大きくムラになるのでクリアがおすすめです。

 

硬さ・・・7 

粘り・・・6

感触・・・5

重さ・・・6

木目・・・4

匂い・・・5

塗装・・・5

価格・・・3

ナラ集成材

いわゆるオークに分類される木ですが、樽になるような真っすぐの木目でないものや端材を集成材として活用しているものになります。

 とは言え集成材の中ではかなり高いためこの材の特性が必要な物に絞って使います。

樽になるようなものなので水にとても強く、良くしなります。

また香りは甘いお菓子のようなものでとても良いです。

導管が太いので無塗装だと少し粗さを感じますが塗料乗りがとても良く綺麗に発色して磨けば滑らかになります。


硬さ・・・9

粘り・・・8

感触・・・5

重さ・・・8

木目・・・7

匂い・・・9

塗装・・・9

価格・・・8

パイン集成材

パインは海外の松です。

最も安い集成材なのでよく建材としてカウンターや棚を作るのに使われます。

軽く柔らかい部類ですが、家具程度であれば強度的には十分であるためコスパの良い材料です。

香りは松らしいピリッとした良い香りがしますが好みは分かれるかもしれません。

元が白っぽく塗装もそこそこ乗るため好きな色に塗装できます。

この材料も無塗装だとカビが発生しやすいです。


硬さ・・・4

粘り・・・5

感触・・・6

重さ・・・4

木目・・・5

匂い・・・6

塗装・・・7

価格・・・3

ブラックウォールナット

テーブル材として最も人気があるかもしれない高級材です。

人気がありますが産地では植え替えが計画的に出来ておらず減りつつあるらしくどんどん高額になっていて、何に使うかにもよりますがコスパは悪いです。

強度的にはマホガニー僅かに弱いくらいです。

黒い色を活かすために基本的にクリア塗装のみになりますが、塗装しなければ本領発揮されないため必ず塗装して使われます。


硬さ・・・8

粘り・・・7

感触・・・8

重さ・・・8

木目・・・8

匂い・・・7

塗装・・・9

価格・・・9


マホガニー

家具材の王様。

本来のマホガニー材であるホンジュラスマホガニーが輸出規制されているため、現在流通するものは別産地のマホガニー系材か木目が似てるだけの代用材になります。

心地よく年経るごとに深みを増すブラウンカラーが特徴です。

硬さ、粘りともにハイレベルな上に加工性が極めて良いので、家具の為にあるような木材です。


硬さ・・・8

粘り・・・8

感触・・・8

重さ・・・8

木目・・・7

匂い・・・6

塗装・・・8

価格・・・8

スギ

日本全国に植樹されており花粉症の原因になっています。

真っ直ぐに育つため建材としても広く普及しています。

軽く柔らかいですが比較的粘り強く、また安価であるため建材としては優秀です。

木目が美しいので仕上げ材としても使えます。

塗料乗りはあまり良くなく、柔らかいために凹みやすく塗膜が壊れやすいため無塗装かオイル塗装が向いています。

無塗装であれば良い香りが拡がります。


硬さ・・・3

粘り・・・4

感触・・・8

重さ・・・3

木目・・・8

匂い・・・8

塗装・・・5

価格・・・3

ヒノキ

これも花粉症の原因です。

これも真っ直ぐに育ち、日本を代表する建材で、高温多湿の日本には最も向いている木材だと思います。

硬さ、粘り、価格のバランスが良く、香りもとても良いため、建材として使う範囲ではデメリットは何も見当たりません。

カンナ仕上げでツルツルにすれば塗装しなくても全く問題ありません。


硬さ・・・5

粘り・・・6

感触・・・9

重さ・・・4

木目・・・9

匂い・・・9

塗装・・・5

価格・・・5