2023年にモーターの生産終了や値上げが相次ぎ、変更や値上げをしなくてはならなくなりました。
販売終了しようかとも思いましたが、それでも注文したいという方もいましたので、何とか工夫しながら継続することに致しました。
2024年版からは、木工旋盤の削り出す道具を変更することでヘッドパーツが更に高精度化したことと、モーターへの粉塵の侵入を防ぐフィルターを追加しました。
モーターは日立が100V のモーターを生産終了しましたので、東芝の設計図を引き継ぐ形で保守部品として国内製造しているムライ機器のものに変更いたしました。
精度や耐久性は日立製と同等です。
基本セット内容は、「本体」「コバ用ヘッド」「調整台」「六角レンチ」になります。
「トコ用ヘッド」は別売となります。
電動コバ磨きは、これまで『騒音』という点には、それほど深く考慮されていなかったと思います。
静音と言いながら、モーターの騒音の仕組みを理解していない為に本体に振動が発生し、さらには振動による床やテーブルの共振でうなりの様な音が出ていました。
あるいはリュータータイプは小型モーターのために耳障りなモーター音が鳴り響きます。
これでは、作業できる時間が夜に限られている人、マンションの人には、ちょっと心配ではないかと思います。
本機『ルチデッツァ』は、徹底的に低騒音を追及し、特に回転半径の小さいヘッド使用時には、モーターの回転音以外ほとんど音がしません。(トコ用の円盤状のものは、径が大きい為多少振動します。)
壁を伝わる低音の振動がほぼ消えているため、壁を一枚挟めば、全く音が聞こえなくなります。
横の部屋で休んでいるご家族やお隣さん、階下の住人などに気兼ねする必要は全くなくなります。
ちなみに「ルチデッツァ」は、イタリア語女性形で「艶やか」という意味です。
電動コバ磨きは結構ありますが、電動トコ磨きはあまり見たことがありません。
ルチデッツァには、別売のトコ磨きヘッドを使えばトコ磨きも半自動化できます。
低騒音化(=低振動)の為には、モーターのシャフトからなるべく小さい半径、短い距離にヘッドパーツを収める必要があるため、根元から交換する方式を採用しました。
また、木工旋盤を使い高精度に削り出していますので、既存の磨き部品とは比較にならない精度です。
ヘッドパーツには耐摩耗性に優れたガラス塗料を塗布してあります。
蝶ネジでほんの数秒で調整できる台がついていますので、長い物や大きいものを磨くときにとても便利です。
また、邪魔なときも数秒で退かせます。
板を交換すれば大きい台にすることも可能です。
板は金物にネジで留めてあるだけなのでドライバーがあれば交換できます。
なんだこの程度のこと、と思いきや、他の機種は、コードの途中にスイッチがあるものがほとんどのようです。
なぜかというと、途中に組み込むと本体周辺に配線する1手間省けるからです。
コタツのようにつけっ放しにするのならそれでいいですが、オンオフが頻繁な工作機械にそれはダメでしょう。
ということで、手元近くに確実にオンオフ切り替えできるスイッチをつけました。
即座に電源を落とせますので安全面でも優れています。