フェッタの使い方

こちらはフェッタを購入された方の為のページになります。

技術的なことや替刃などの研究も購入された方の為にのみ行っていますので、他機種を買われて困っているという方の閲覧はご遠慮ください。


また、使い慣れないうちから目指す薄さやクオリティに仕上げようとすると失敗すると思います。

クオイオのように誰が使っても同じクオリティの道具とは性格が違う事をご理解いただいた上で説明をよくお読みください。

本体の固定

テーブル厚さに合わせて、F型クランプ(写真はこちら)やC型クランプをホームセンターなどで別途用意して固定してください。
サイズが合えばC型の安価なもので大丈夫ですが、ホームセンターによくある握るだけで締めるタイプのF型クランプは外れやすく危険なので、いずれにしても必ずネジを締めて固定するタイプにして下さい。
安全のために必ず両側ともクランプをするようにして下さい。

刃の調整

レバーを引っ張りながら時計回りに写真の位置まで動かしてから、引っ張らずに反時計回りに回すことで、回し量が大きくなり簡単に動かせるくらいに緩みます。
改良型は、レバーが小さいのでグルグル回せます。
締める際は、強く締め込む必要は全く無いので、バネが縮みきる程度で十分です。
強く締め過ぎると滑らせるワッシャー(赤いもの)の劣化を早めます。
レバーを矢印の方向に引っ張ることで、ロックが外れ、自由に動くようになります。
離せばロックされ締めたり緩めたりできます。

十分に緩んだら指で挟むようにして任意の位置に動かします。

くれぐれも両端から出る刃に触れないように気を付けてください。

刃をセットするときに飛び出ない程度に短めに付けるのもGoodです。

ヘリ漉きの時は、斜めにセットします。

中漉きの時は、水平にセットします。

中漉きは、革の両サイドが刃にかからないようにかなり曲げるように引っ張る必要があります。

革にあまり幅がなさすぎると漉きにくいです。

改良型は、両サイドがベアリングではなく、スペーサーに変更になり高低差が大きくなりましたので余計な部分を漉きにくくなっています。

刃の取り付け

カッター折りの為の切れ込みにいっぱいまで挟むと、カッターの折り目と角度が合うようになっています。
カッターに印字してある方を上にすると折り目が上に来るため、つまんで下に曲げるだけで簡単に折れます。
折るときは、必ず手袋を使用して手を切らないようにしてください。
残りの分は紛失する前にケースに戻しておきましょう。

刃物ベースをひっくり返してからネジを緩めます。

ひっくり返すことで、緩めたときにカッター刃が落ちる危険を避けられます。

ネジの後ろ辺りを押さえると刃を保持している部分が広がりますので、刃を交換しやすくなります。

手袋などを使用して手を切らないように作業してください。

刃幅9ミリの刃ならば、ネジに軽く当たるところまで押し込むことで必ず最適な位置になります。

押し込む際は、革を使用して直接刃先に触ることのないようにしてください。

ベアリングの交換

刃を高い位置に上げてからネジを外します。

この写真のベアリング配置は、ヘリ漉き用です。

全て大きいベアリングを使用します。

中漉きの時は、小大小のように大きいベアリングをを一つにします。
刃の下のベアリングに相当するパーツが平らな製品も見受けられますが、手漉きの場合は、抵抗が大き過ぎるため、1度に漉く幅を狭くしないと、銀面まで漉いたり、革が伸び放題になってしまいます。
改良型は、両サイドがスペーサーに変更になっていますが、使い方は同じです。

基本の漉き方

革にもよりますが、一度に漉ける厚みは、およそ0.5㎜程度までです。

ここで欲張って厚くすると、漉いた後上に流れた革に持ち上げられて、刃が入り続けてしまい銀面まで切れます。

慣れてくれば革によっては1ミリ以上1度に漉く事もできますが、難易度もリスクも上がりますので、最初は薄く漉くところから始めて下さい。

 

また、幅も1.5センチまでで漉くのをお勧めします。

幅=抵抗ですので、引っ張って漉く手動の場合は、大きく漉こうとすると抵抗が大き過ぎて革が伸びたり不具合がでます。

色々試しましたが、手動で問題が出ないのは1.5センチまででした。

全くストレス無いのは1センチ程度までです。

漉き厚さ調整に金属やアクリル板を使うのはお勧めしません。

超鋭角の刃先は極めてデリケートなので、硬いものに触れたら一瞬でダメになっている可能性があります。

刃を下げすぎてベアリングに接触しても刃が落ちる可能性が高いです。

基本的には、目測でセットし、試し漉きをして厚さを調整して下さい。

指で刃の前までしっかり押さえます。
右手は、革を下方向に引っ張っています。
左手は、人差し指をベアリングの下に、親指を革の上に置き、革が完全にベアリングに押さえつけられている事を意識しつつ、ベアリングを掴んで回すような形で漉くスピードを調整して下さい。
革が一気に滑ってしまうと、銀面まで切れてしまいますし、何より危険です。
スーッと切り続けるよりも、スッスッスッという感じで切って少し戻してを繰り返した方が失敗が減ります。

ヘリ漉きの際は、ベアリングの溝を目印にすると均一に漉きやすいです。

手動革漉き機は、革を引っ張るために革の種類や厚さによっては、革が伸びて波打ってしまいます。

これを防ぐ為には、伸びそうな作業の時は、銀面にマスキングテープなどを貼りましょう。

 

また、漉く前にトコ磨きをしてトコ面を固めておくことで圧倒的に漉きやすくなります。

これは、革包丁でも同じことです。

なるべくトコ面の深くまでしみ込ませて固める方がより漉きやすくなります。


とは言え、当然一番良いのは、手動革漉き機で漉きやすい革を選択することです。

クロム鞣の特に柔らかい革を多用するのがわかっているなら、あれこれ試行錯誤するよりは、電動を買ってしまった方がいいと思います。

機能を絞り、価格を抑えている性格上、電動のように万能なものでは無いという事は、予めご理解下さい。

漉きはじめが残ってしまう事への対処法

漉きはじめの掴みしろが残ることは、全ての手動革漉き機に共通しています。

刃を平行にして段漉きする場合は、手前と奥で漉くことで、ある程度回避できますが、斜め漉きなどの場合は構造上回避できません。

クラフトノラでは、この点の解決策をずっと考えていて、現時点では、4種類の方法を考案していますので参考にしてください。

それぞれメリットデメリットがあり、革の種類によってできない場合もあります。

必ずテストをしてください。

最も単純な方法です。

残った部分を革包丁で漉きます。

漉き残りは1~2センチかと思いますので、かなり簡単に漉けます。

デメリットは、革包丁が必要になる点です。

 

ただ、革漉き機では絶対に漉けないもの(例えば小さすぎるもの)もありますので、革包丁は持っておいた方が良いです。

漉きたい辺の手前の辺の終わりからL字を描くように漉き始めます。

この方法は手軽ですが、漉き始めが斜めになるというデメリットがあります。

銀面にマスキングテープを貼り、掴みしろにします。

デメリットは、所詮貼ってあるだけなので、刃の入りにくい革だと剥がれてしまうこと、薄く漉く場合はリスクが高いこと、銀面が少し荒れることです。

予め掴みしろ分を残しておき、漉き終わってから切り離します。

最も綺麗にできますが、材料のロスが増えるデメリットがあります。

しまい方

本体をつけっ放しにせずに外してしまう場合は、発送時の元箱が、ほぼジャストサイズなので、アームの下に新聞紙を丸めていれて、元箱のまま保管するのがおすすめです。