イルトロのメンテナンス

イルトロは非常に単純な構造ですが、角部が動作し強い負荷のかかる機械ですのでチェックと多少のメンテナンスが必要になります。
難しい事ではありませんので、このページを参考にして行うようにして下さい。

定期的にボルトの緩みをチェック

シャフトを固定している4本のボルトに緩みがないかをチェックして下さい。
プレス機を使い加圧されることで僅かに凹んだり、経年で木が痩せる事で、ほんの僅かに緩む可能性があります。
僅かでも緩むと急激に緩みが進みやすくなりますので、10ミリの六角レンチを使って時計回りに増し締めします。
少しでも動くようでればかなり緩んでいる状態ですので、力の限り締め込んで下さい。
写真のようなレンチを使用するのがベストです。

油圧ジャッキをチェック

油圧ジャッキをポンピングして圧をかけた時に、何度やっても棒が動いてしまう場合は圧が抜けています。
また、油漏れが発生している場合は直ちに使用を中止して下さい。
これらの場合は、油圧ジャッキの修理か交換が必要です。
油圧ジャッキは、内部に作動油が充填されており、それが内部で移動する事で大きな圧力を生み出す機械です。
その為、油の漏れを防ぐゴムパッキンが各部に取り付けられていますが、これが経年や使用によって必ず劣化します。
劣化が進むと圧力が抜けてしまうようになったり、外部に油が噴出してしまいます。
ゴムパッキンを交換する事もできるのですが難易度が高いため、安価な油圧ジャッキと交換してしまうほうが無難です。
高価なものでも値段の倍数分の期間ノーメンテで使用できるかは分かりません。
ゴムパッキンを交換するつもりならば高価な物の方が安心感はあります。

シャフト位置が動いてしまった場合の対処方法

ボルトが緩む事でシャフト位置が僅かにずれる可能性があります。
ステンレス板の付いた押し板の動きが固い場合、ずれている可能性が高いです。
その場合、最上部の板を外し、押し板も一度外して、一旦バネを外してから押し板を入れて、下まで下げて押し板のシャフト軸の位置にシャフトが揃うようにしてからボルトを締めて固定し直します。

上側もボトルジャッキ を外して、1番上まで上げて位置を決めてからボルトを締め直します。