砥石の種類


天然砥石

自然に存在する砥石です。

当然昔は、これしか無かったため、砥石の良し悪しがその土地の刃物の性格に大きく影響していると言われます。

日本の天然砥石は、粒度は細かく且つ硬度が高いため極めて固い鋼も砥ぐことが可能でした。

その為、日本刀が発達したと言われています。

現在では、良質なものは、ほぼ枯渇しており、良いものは異常に高価です。


人工砥石

天然砥石を模して研磨剤を接着剤で固めて、又は焼成して制作されたものです。

天然砥石ほどではないですが、ピンキリあって、その性格も様々です。

 

シャプトンの回し者ではないのですが、シャプトンの砥石が非常に使いやすくお勧めを聞かれたら必ずシャプトン刃の黒幕シリーズを教えています。

水を吸わせる必要がなく、食いつきがよく、減りが遅い、いいことづくめです。

 

ただ、ちょっと高いです。


オイルストーン

主にアメリカで産出される、やたら硬い砥石です。

現在は人工のものが主流です。

さらにオイルを使用しますので、消耗が非常に少ないです。

 

先の尖った針状のものを研ぐのには最適です。

手がヌルヌルになるので私は使いませんが。


ダイヤモンド砥石

表面にダイヤモンドの粒子を電着したものと、ダイヤモンド粒子を接着剤とともに焼結したものがあります。

電着タイプは安価ですが焼結タイプは、いいお値段です。

 

刃が欠けたときは、大変頼りになります。

西洋鉋の台直しにも重宝します。

 


低速グラインダー

所有していて、結構使っています。

低速であるため、刃先の焼き戻りが起こりにくいです。

本来は、木工旋盤の刃物を砥ぐ用ですが、ハイス鑿の荒砥ぎに使ったり、

気を使えば、普通の鉋刃にも使えます。


ベルト式シャープニングシステム

砥石ではないですが、刃物を研ぐ道具です。

鑿や鉋ではなく、工具鋼で作られた木工旋盤用の刃物を砥ぎます。